神楽面師
惠木勇也 EGI Yuya
[島根県|石見神楽]
「面の界」主宰、石見神楽面師「御面屋惠木舞工房」
主に島根県石見地方に伝わる「石見神楽」で用いる面の製作[和紙を貼り合わせた面]
1985年、島根県江津市生まれ。幼少期より石見神楽に魅了され、紙粘土などで面を自作し神楽遊びをしていた。10代の頃、地元の面職人のもとに通い伝統的な和紙面の技法を学び、以後独学で探求する。その頃、石見神楽の舞手としても活動をはじめる。一般企業就職ののち、24歳で独立。「御面屋惠木舞工房」を立ち上げる。現在、神楽面製作、古面の修復をはじめ、多様な芸能で用いる創作面も手掛ける。各地でワークショップや講演も行い、石見神楽と神楽面の魅力の発信に取り組んでいる。
全国各地の神楽面師とのネットワークを活かして【面の界】を主宰。本企画展より始動開始。
工藤省悟 KUDO Shogo
[宮崎県|高千穂神楽]
神楽面工房天岩戸木彫 4代目
宮崎県伝統工芸品指定「高千穂神楽面」の製作[木彫面]
1987年、宮崎県高千穂町に代々続く神楽面彫師の家に生まれる。高校卒業後、面職人を志す中で幅広い人生経験を積むため、大分、宮崎、東京にて一般企業に就職する。25歳の時、面職人である父・浩章氏に入門し、研鑽を重ねている。一刀彫で仕上げられる高千穂神楽面は、魔除けや家内安全の縁起物としてご利益があるといわれる。作品は工房や高千穂の産物店の他、全国各地の百貨店での実演販売にて求めることができる。近年では、各メディアでも取り上げられ神楽面文化の発信力となっている。
佐藤高広 SATO Takahiro
[宮城県|南部神楽]
神楽面師、畳技能士
主に宮城県北や岩手県南に伝わる「南部神楽」面を製作[木彫面]
1979年、宮城県栗原市栗駒生まれ。幼少期から南部神楽を習い始め、地元団体の「中野神楽」に所属。中学3年時、独学で神楽面を製作。その後、岩手県一関市の面師に弟子入りして面打ちの指導を受ける。高校卒業後地元を離れるが、21歳で戻ると同時に再び南部神楽に没頭。家業である畳製造のかたわら舞手、面師として伝統文化を後世に残すため広く活動を行っている。
田中俊成 TANAKA Toshinari
[東京都・関東|里神楽]
面打 里神楽、囃子連で用いる神楽面を中心に製作[木彫面]
1986年、東京都昭島市生まれ。東京都羽村市在住。幼少期、地元昭島にあるお囃子会に入会した際、お面の魅力に惹かれる。11歳から父の大工道具や彫刻刀などを使い、独学で面を打ち始める。19歳で能面師の新井達矢氏に師事、本格的に面打ちを習う。29歳、全国新作能面公募展(福井県越前池田)に出品、[秀作賞]を受賞。30歳で独立し、神楽面を専門とした面打ちとして歩み始める。現在、東京都を中心とした関東の神楽社中や囃子連から依頼を受け製作している。年に一度、東京都豊島区巣鴨でのグループ展「工燈」に出展。